当社グループは、ホールセールからリテールまで広範なお客様に対し、広く浸透したブランド群を通じ、多岐に渡る金融商品やサービスを提供しております。日本におきましては、ナットウエスト・マーケッツ証券会社を通じ機関投資家のお客様に資金調達やリスク管理ソリューションを提供しています。
当社はカスタマー・サービス、お客様からの信頼性及び支持度のいずれにおいても業界トップとなるという強い決意の下、役職員の意思決定と行動の土台となる共通の理念を定めています。
我々の理念
お客様により良いサービスを提供すること
協力し合い共に働くこと
正しいことを行うこと
長期的な視点で考えること
当社は、独自に定めた倫理規範(アワ・コード)の遵守に務めています。この規範には、全役職員が守るべき様々な基準が詳細に記載されています。また、この規範にはいわゆる「イエス・チェック」と呼ばれる、意思決定の基準となる枠組みが含まれています。当社は、役職員による正しい行動が、お客様からの信頼と価値の醸成に資し、ひいては当社の役職員一人ひとりが、己の組織に誇りを持つことにつながると考えています。
当社の倫理規範を成す重要な要素は、金融庁の「フィデュシアリー原則(顧客本位の業務運営方針)」と適合したものです。
当社の決意は、お客様により良いサービスを提供し、信頼を獲得することに焦点を置いたものです。当社の倫理規範に記載されている理念、基準及びガイドラインは、全役職員に一貫したものとなっています。
お客様にサービスを提供するため、当社は礼儀正しさ、お客様の視点、誠実さと透明性をもってお客様に接することで信頼の醸成に努め、また率直かつ明確にお客様と意思の疎通を図ります。価格の構築やお客様への価格の提示の際は、それらの価格が公正かつ妥当であり、正当と認められ、透明性があり、当社の価格構築ポリシーに照らし他の商品の価格との一貫性があることを確認いたします。
当社の基準は役職員に対し、商品の組成、販売、見直しの際にお客様の視点から行動することを求めています。当社は、適合性ポリシーに則り、お客様の企業規模や特性、財務状況並びに事業の種類・目的に照らして適切な商品やサービスを提供します。
当社の能力を最大限に発揮してお客様により良いサービスを提供するため、利益相反の管理に関するポリシーと手続きを明瞭な形で整備し、また当社グループにおける日本固有の規定は、当社ホームページに掲載しています。
お客様により良いサービスを提供するためには、共有された価値観のもとに業務に取り組む従業員が必要です。当社の倫理規範に記載された「インディビジュアル・アカウンタビリティ・レジーム(IAR)」には、顧客本位の運営という目標を達成するため、役職員一人ひとりがそれぞれの役割を果たす責任を負うことが明記されています。また、当社の「スピーク・アップ」は、当社の目的・ビジョン・理念に沿わない行動に関する懸念を役職員が秘密裏に報告できる内部通報制度です。
ナットウエスト・マーケッツ証券会社は、全ての行動において最も高い企業統治、誠実さとプロ意識の基準をもって取り組んでいます。当社は、幅広い企業統治並びに管理に関する枠組みを整備しており、その例が当社の倫理規範に掲載されています。
当社グループの倫理規範は、ホームページからダウンロードが可能です。
NatWest Group Code of Conduct PDF (628 KB)
当社の取組方針に対する進捗状況・KPI
上記アクション・プランを実行した結果、行動規範に基づき顧客本意のサービスがどのように向上したかを図るために定めた対応策と進捗状況・KPIは以下の通りです。
具体的な対応策: 社内に経営委員会等を設置し、会則に従い様々な問題を討議します。
進捗状況・KPI: 月次に開催される各コミッティーで、さまざまな視点からの報告とそれに対する質疑応答を行っています。
具体的な対応策: 新商品 商品の組成・開発にあたって、お客様の財務状況や目的に適合するように、当社ではグループで共通する社内承認手続きを定めます。
進捗状況・KPI: 個別の新規取引やプロセスの変更等についてグローバルと連携の上で承認を得るプロセスに則って対応するようにしています。
具体的な対応策: 販売会社を通じた仕組債券等の販売をするに当たり、販売会社について定期的にデューデリジェンスを行います。
進捗状況・KPI: 現在、仕組債の販売を開始しており、実施するに当たっては定められたデューデリジェンスを行っています。
具体的な対応策: 社内研修を行い、倫理規範や当社の理念について職員の共有の価値観を醸成します。
進捗状況・KPI: 年1回の営業員向けの研修に加え、倫理研修をはじめ必要と思われる項目に関して随時研修を行っています。
具体的な対応策: 社内規程を年1回見直しして、顧客本位の業務運営がなされているのか確認します。
進捗状況・KPI: 2019年12月までに全ての社内規程を見直し、確認作業を実施しました。2020年以降は、原則年1回見直しを実施する予定です。
具体的な対応策: 年2回、Our Viewと呼ばれる会社に関する従業員のアンケート調査を行い、己の組織に誇りを持てるように意見を取り入れます。
進捗状況・KPI: 定期的に継続して実施する予定です。
具体的な対応策: 国内及びグループ内部で明確な顧客の苦情対応のプロセスを構築し、お客様からの信頼を得られるよう努力します。
進捗状況・KPI: 当社の苦情処理規定に則り、苦情の取扱いにあたっては、常に顧客の立場を尊重し、迅速、誠実かつ公平にその解決を図っています。当社に寄せられるものだけでなく、当社と業務内容が類似した他社の事例も参考にして苦情の内容から学ぶ機会を持っていきます